ほかの医療職とは異なる作業療法士の強み

作業療法士はほかの職種と異なる作業という視点で支援、介入できるので医療の中でもユニークな位置にいます。
神経難病など進行性の病気や認知症、自閉症やアスペルガー症候群など医学的に治療法がみつからない病気を抱える人たちとともに障害に取り組む医療専門職としても注目されている職業です。
ほかの医療職種にはない作業療法の特有性と強みは手段として作業を用いること、作業ができるようになり、それを維持できるようにするための評価と治療、介入技術になります。
作業を心や体の回復と発達を促進する手段として、作業をその人の状態に応じて的確に使用することが求められています。
また、望むように作業ができるよう、その人をしっかりと作業と結びつけて自分らしく生きられるように支援することなどは他職種にはない作業療法士の専門性です。
作業療法士の治療は効果が低いという風評被害に悩まされることも少なくありませんが、脳に関する研究や健康に関する研究が進む中、作業の治療的有用性や作業が健康に与える良い影響などが明らかになっています。